『理論は分かる、要点も分かる』でも、どうすればいいのだろうか……
職場のオンラインセミナーにて、
介護は、人対人だから時間押すのは当たり前。
お年寄りはゆっくり仕事する人でも早く感じる。
業務優先にする事は危険だと再三講師が言っていた。
経営に関わる立場ではないが、なまじ『残業は仕方ない』でセミナーが終わっていくのに内心『?』が浮かび。心の中の岸辺露伴が『おいおいおいおい』と突っ込んでいるのが聞こえた。3つの事柄について言いたい事は、よく分かる。
お年寄りを急かしてもロクな事はない。
自分の気持ちの時計の針をゆっくりゆっくりとずらして対応しないと、インシデントや事故に繋がる。
でも、『残業』は誰が担保してくれるのか?
『残業代』で『時間』は取り返せないのは、周知の事実だろう。
ICT応用しようにも単品の試験ばかりで、導入までいかないから諦めたり投げ出したりで、モノを役に立たせるのはいかに大変な事なのかと思うようになった。
技術応用で変えるなら、革新の一撃が必要だと思う。
スマホやタブレットは、一気に変えて周りが使い出したから世間が利便性に感心し、どんどん広まったようなものだから。技術を使うには、もはや無理にでも慣れさせないと、変に品を吟味しても時間は無情に流れていくだけでは?
時間は、命の次にこの世で最も貴重なモノのはず……
そんな折、好きな飲食店を紹介する動画チャンネルにて、ハンバーグが評判の古民家レストランが紹介された。
飛ぶように入る注文、テキパキとこなしていく店員達。まかないを美味しそうに頬張る姿。
スタッフも経営者自身も『残業厳禁』で、閉店作業もきちんとしていく様に、とても感心した。
飲食店と介護は比較するべきではないけれど、『人対人』である事は同じだろうし、あの店長さんの背中には惚れ惚れするものがある。
『若い人が集まってくる』というのは、良い循環がそこにあるだろうと言う事だろう。繁盛しているのは、何よりの証拠だと思う。
スタッフもいつかは客になる事もあるのだから。
そして、最初に振り返る。
残業をしないようにするには?
若い人は残業したがらない訳ではないし逆の場面もよくある事だ。
人材不足をあらゆる業界が叫んでいる。
この課題。
そんな『なあなあ』で放置してて大丈夫なのか。
それとも、とてつもない伝統だったんではなかろうか。
気持ちの問題?技術の問題?それとも、別の何か。
答えのない問いに、そろそろ明日の勤務を確認しようかと思う。